白木位牌と本位牌の違いとは？交換のタイミングなどを解説いたします！

葬儀が終わると、自宅や寺院に白木位牌を安置することが一般的です。しかし、白木位牌は一時的な位牌であり、いずれ本位牌に交換する必要があります。「交換のタイミングが分からない」「どのように処分すればよいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、白木位牌と本位牌の違いや、交換の時期について分かりやすく解説します。

白木位牌と本位牌の違いとは？

白木位牌とは

白木位牌（しらきいはい）は、葬儀の際に故人の名前を刻んで作られる仮の位牌です。葬儀場や火葬場で使用されるもので、素材は主に白木（しらき）の板を使い、装飾はほとんどありません。白木位牌は故人の魂が安置される一時的な依代（よりしろ）とされています。葬儀後、自宅や寺院に安置し、本位牌に交換するまでの間、故人を弔います。

本位牌とは

本位牌（ほんいはい）は、白木位牌から正式に移行するための位牌で、仏壇に長期間安置されるものです。素材は黒檀（こくたん）や紫檀（したん）、金箔を施した漆塗りのものが一般的で、名前や戒名、没年月日が彫られています。地域や宗派によっても異なりますが、仏壇の中心に置かれるため、非常に丁寧に扱われるものです。

白木位牌から本位牌への交換時期

白木位牌を本位牌に交換する時期は、宗派や家庭の事情によって異なりますが、以下のようなタイミングが一般的です。

四十九日（満中陰）法要のタイミング

最も一般的な交換時期は、四十九日法要（または満中陰法要）です。仏教では、故人の魂が49日間の間を経て成仏すると考えられており、その節目が四十九日法要となります。この法要をもって白木位牌から本位牌へと移行し、仏壇に安置します。このタイミングでの交換は、ご遺族にとっても分かりやすく、伝統的な慣習に則っているため安心です。

百か日法要や一周忌に合わせる場合も

場合によっては、四十九日法要の後に本位牌を作ることが難しい場合や、他の法要に合わせて本位牌に移行することもあります。例えば、百か日法要や一周忌に合わせて交換を行うご家庭もあります。このような場合でも、白木位牌をその間にしっかりと安置しておくことで、故人を弔い続けることができます。

白木位牌の処分方法

白木位牌を寺院で供養してもらう

白木位牌の処分には、寺院で供養してもらう方法があります。一般的には、四十九日法要や百か日法要の際に、寺院に依頼して白木位牌を納め、供養してもらいます。寺院によっては「位牌供養祭」などの行事を設けているところもあるため、事前に相談しておくとスムーズです。

自宅で処分する場合の注意点

ご遺族が白木位牌を自宅で処分したい場合は、なるべく焚いて供養することが推奨されています。ただし、焚く場所や方法には注意が必要です。小さな儀式として、心を込めて合掌し、紙や布で覆ってから燃やすなどの配慮が求められます。

本位牌を作成する際のポイント

宗派に合わせた本位牌のデザイン

本位牌には宗派によって異なる特徴があります。浄土真宗では過去帳を使用する場合もあるため、宗派に合わせて本位牌や過去帳を用意することが重要です。専門の仏具店や葬儀社に相談して、家の宗派に合った本位牌を選ぶと安心です。

彫刻内容や戒名に配慮する

本位牌には故人の戒名や俗名、没年月日が彫られます。戒名が必要な場合は、菩提寺に依頼して正式にいただくのが一般的です。また、彫刻内容の確認も重要で、一度刻むと変更が難しいため、家族全員で確認するとよいでしょう。

よくある質問と注意点

白木位牌を交換せずにそのまま置いておくとどうなる？

白木位牌はあくまで一時的なものであり、長期間放置することは推奨されません。仏壇の中が混雑してしまったり、古い白木位牌が劣化することも考えられます。本位牌への移行を忘れないようにし、四十九日や一周忌など節目に交換することが大切です。

白木位牌の供養費用はどれくらいかかる？

白木位牌の供養費用は寺院や地域によって異なりますが、一般的には5,000円〜10,000円程度が目安です。また、供養のタイミングで確認し、予算に合わせて行うことも可能です。事前に寺院に確認しておくと安心です。

まとめ

白木位牌と本位牌の違いや交換のタイミングについて解説しました。白木位牌は仮の位牌であり、故人を供養する上で本位牌に交換することが重要です。一般的には四十九日法要での交換が推奨されますが、家庭の事情や法要のタイミングに合わせることも可能です。位牌の扱いや供養は、故人を大切に思う心からの行動ですので、ご家族で相談しながら進めていくことが大切です。